ルービックキューブの回転を滑らかにするために欠かせないのが潤滑剤ですが、専用のものが手元にない時、何を代用できるのか気になりますよね。
特にスピードキュービングでは、回転のスムーズさがタイムに直結するため、ルービックキューブの潤滑剤の代用できるものとその具体的な使い方、そしてプラスチック製のキューブを傷めないための重要な注意点を詳しく解説します。
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最も推奨される代用品はシリコンスプレー
ルービックキューブの潤滑剤の代用として専門家や愛好家が共通して推奨するのがシリコンスプレーです。シリコンスプレーは、ホームセンターやカー用品店、アウトドアショップなどで広く販売されており、比較的容易に入手できます。
シリコンスプレーが安全な理由
ルービックキューブはプラスチック(ABS樹脂など)でできており、石油系溶剤を含む潤滑剤を使用すると、プラスチックが劣化したり、最悪の場合溶けてしまったりする危険性があります。シリコンスプレーの主成分であるシリコンオイルは、プラスチックやゴムを侵さない性質を持っているため、キューブの素材を傷めることなく安全に利用できる最適な代用品とされています。
シリコンスプレーを選ぶ際の注意点
シリコンスプレーを選ぶ際には、必ずパッケージに「無溶剤タイプ」または「プラスチック・ゴムを侵さない」といった記載があることを確認してください。浸透性を高めるために石油系溶剤を配合しているシリコンスプレーも存在するため、誤って溶剤入りを使用しないよう十分な注意点として覚えておく必要があります。
シリコングリースの代用としての利用
シリコンスプレーよりも回転を「重く」「ヌルヌル」させたい場合に、キューブ専用のシリコングリースを使用しますが、その代用品として、無溶剤のシリコングリースも使用可能です。グリースはスプレーよりも粘度が高く、回転速度を落とし、安定性を高める効果があります。ただし、塗りすぎると回転が極端に重くなりすぎるため、少量ずつ指で接触面に薄く塗り込むのが注意点です。
家庭にあるもので代用できるか?と使用時の注意点
専用のシリコン製品がない場合、家庭にあるもので代用することを考えるかもしれませんが、ルービックキューブの潤滑剤の代用として使用するには非常に大きな注意点が伴います。
食用油(オリーブオイル、キャノーラ油など)の代用について
食用油は一時的な代用として使用可能という意見もありますが、これは緊急時を除き推奨されません。植物油はプラスチックを侵す危険性は低いものの、最大の注意点は酸化とベタつきです。
酸化によるキューブの劣化
食用油は時間とともに酸化し、キューブ内部で粘着質の物質に変化します。これがキューブ内部にこびりつき、回転を著しく悪化させ、最終的には分解して洗浄しなければならなくなります。
匂いと衛生面の問題
さらに、食用油特有の匂いが残ることや、ホコリを吸着して不衛生になるという注意点もあります。わずかな量でもベタつきが手に移りやすいため、常用することは避けるべきです。
ワセリンやメンソレータムなどの代用について
ワセリン(白色ワセリン)やメンソレータムなどの軟膏は、石油由来成分を多く含むため、ルービックキューブの潤滑剤の代用品としては不適切です。
プラスチックを傷める可能性
これらの製品に含まれる石油系の成分が、キューブのプラスチックを劣化させたり、ひび割れの原因になったりする危険性があります。キューブを傷つけずに長く使いたい場合は、これらの製品を代用することは避けるべき最も重要な注意点です。
絶対に代用してはいけないものとその注意点
ブレーキクリーナー、クレ556などの石油系溶剤を含むスプレーは、絶対に代用してはいけません。これらの製品に含まれる強力な溶剤は、プラスチックを一瞬で溶かしたり、変質させたりする可能性があるため、キューブを完全に破壊してしまう最大の注意点となります。
潤滑剤代用品の正しい使い方とメンテナンスの注意点
ルービックキューブの潤滑剤の代用品を使う際も、その効果を最大限に引き出し、かつキューブを長持ちさせるための正しい手順があります。
潤滑剤を注入する前のメンテナンス
代用品を注入する前に、まずキューブ内部の古いカスやホコリを取り除くことが重要です。パーツの隙間から息を吹きかけたり、エッジピースを軽く外して内部の汚れを拭き取ったりするだけで、新しい潤滑剤の効果が向上します。汚れたまま注入すると、汚れが内部で固まって回転が悪くなるという注意点があります。
シリコンスプレーを注入する手順
シリコンスプレーを代用する場合は、まずキューブの各面を45度ほど回し、隙間を作ります。その隙間にノズルを差し込み、ごく短く「シュッ」と吹き付けるだけで十分です。その後、全ての面を素早く回して馴染ませます。吹き付けすぎると、キューブの隙間から大量に液が漏れ出て、手がベタつく原因となるため、過剰な使用は注意点です。
潤滑剤を馴染ませるための「シリコン漬け」
代用のシリコンスプレーを大量に注入し、数日間放置する「シリコン漬け」というメンテナンス方法もあります。これは、キューブの樹脂とシリコンオイルを徹底的に馴染ませることで、回転を劇的に改善させる手段です。ただし、この方法はキューブの状態を急激に変化させるため、自己責任で行うべき注意点です。
メンテナンス頻度の注意点
潤滑剤が切れてくると、キューブの回転音が大きくなったり、引っかかりを感じたりします。シリコンスプレーであれば、通常は数週間から数ヶ月に一度の頻度で再注入することが推奨されます。頻繁に入れすぎると、内部がドロドロになり、かえって回転が悪くなるという注意点があります。
まとめ
ルービックキューブの潤滑剤の代用品として最も安全かつ効果的で推奨されるのは、無溶剤のシリコンスプレーです。これはプラスチックを侵さず、手軽に入手できる点からも最良の選択肢となります。食用油は酸化の問題があり、ワセリンや石油系溶剤はキューブを傷める危険性があるため、代用することは避けるべき重要な注意点です。

